初期の治療をサポートする

近年では高齢者がうつ病を発症するケースも増えています。しかし、高齢者の場合、認知症による症状なのか、なかなか区別がつきにくいところもあったり、憂鬱な気分が目立たずにどちらかというと、眠れない、食欲がないなど身体的な症状がでやすいなどの特徴があり、うつ病だと気付かないケースもあるのです。家族にとって大事なことは、医師への相談に行き、うつ病と診断されたら治療をサポートすることです。そのためには一般的な治療の経過を理解することが大切でしょう。

治療の経過を冷静に見守る

うつ病治療の経過では、イライラや不安の回復をまずははかることになります。その手段として、主に薬物療法がとられますが、それによりウトウトと眠る時間が増えてしまうため、家族としては不安になることもあるでしょう。しかし、うつ病は行動や休息が自分ではコントロールできなくなっていることも多く、何も考えないようにしても、気付くと過去の失敗などを延々と考え続けていることもあります。そのため、治療による多少の眠気はむしろ休息がとれていいと考えましょう。ただし、眠気が強すぎて、立ち上がれなかったり、食事がとれないというのは薬が効きすぎているので、薬の量を減らしたりと、治療の中止や変更をする必要があるので、本人に代わって医師に相談することが大切です。

家族のサポートが治療をよりよいものに

薬の作用は個人差があるので、通院は1週間ごとに、家族も一緒に受診して、治療を行う医師との信頼関係を気付くことが大事でしょう。最初の1か月間で睡眠の改善とイライラや不安の経験を薬で図るというのが治療の第一段階になります。また、治療中であっても、イライラや不安が強いときには、自己中心的な行動や、わがままになることがあります。しかし、このような行動は自分ではなかなか申告しませんから、見守っている家族から医師に伝えるようにし、本人の前ではいいにくいのなら、診察前にメモを受け付けの人にわたして読んでもらうようにするといいでしょう。こうしたサポートが早期回復にもつながりますよ。

うつ病の治療は、十分な休養と薬による治療の2本立てですが、精神的、身体的にストレスが溜まっていては、十分な治療効果は期待できません。家族も患者に寄り添う姿勢が大切です。